豪ドル(オーストラリアドル)の見通しは?100円を突破した後の推移【2026年最新版】

豪ドルの見通し

2026年2月現在、豪ドルの値段は107.71円と、100円を突破しました。

豪ドルを保有するなら、長期的な価格の見通しや経済状況を把握しておかなければなりません。

この記事では、2026年の豪ドル相場や今後の金融政策、豪ドル相場の鍵となるポイントをまとめて解説していきます。

豪ドルを長期保有している方、これから豪ドルを取引したいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

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目次

2025年の豪ドル相場を振り返り

まずはじめに、2025年の豪ドル相場を対米ドルと対円の場合に分けて振り返っていきましょう。

2025年の豪ドル(対米ドル)相場の振り返り

2025年は豪ドル/米ドルは、2024年に続いて終始方向感のない動きを見せることとなりました。

レンジは0.59~0.67米ドルと小幅のレンジを維持しており、ドル円の大きな変動とは対照的な動きを見せています。

また、2026年の年初時点では、オーストラリアとアメリカの2年債の金利差は約0.2%の豪ドル劣位となっています。金利差が小さいほど為替相場は動きにくくなるため、2025年の豪ドル米ドルに大きな動きが見られなかったのは必然と言えるでしょう。

豪ドル/米ドルと豪米2年債利回り差(2025年)
豪ドル/米ドルと豪米2年債利回り差(2025年)

金利差はボラティリティにも大きく影響するものです。そのため、大幅な金利差があるドル円をはじめとしたクロス円は大きく相場が動いた一方で、豪ドル/米ドルのようなドルストレートは小動きを続けることとなりました。

このことから、2026年もオーストラリアとアメリカの金利差に変化が見られなければ、2025年のような小動きが維持される可能性が高いと考えられます。

豪ドル下落要因は中国経済の不振?

上記で述べたように、2025年の豪ドル/米ドルは、小動きが続く傾向にありました。

しかし、2024年10月下旬から下落傾向が年明け以降も継続し、2025年2月には米国トランプ新政権の関税方針を巡る懸念から豪ドル/米ドルは一時0.60米ドル台後半まで下落しました。

通常、豪ドル/米ドルの動きには金利差が大きく影響しますが、10月以降の下落は金利差の変化だけが影響しているとは考えにくいでしょう。

このような下落が起きたのは、中国経済の不振が要因であると思われます。

豪ドル/米ドルと「上海総合指数(中国株の代表的な指数)」は、一定の相関関係にあります。中国株が下がればそれに伴って豪ドルも下がりやすい傾向にあるのです。

また、オーストラリアは中国との貿易が非常に盛んな国であり、鉄鉱石や石炭などを大量に中国へ輸出しています。

こういった状況の中、現在は中国経済が低迷し、中国株も長期的に下落しています。2025年における豪ドルの下落は、こういった中国経済の不振が一因になった可能性が高いと言えるでしょう。

2025年の豪ドル(対円)相場の振り返り

2025年の豪ドルの対円相場は、年初には円高方向、その後は円安方向へと大きく振れる展開となりました。

2024年8月以降に始まった豪ドル円の下落トレンドは2025年初にも続き、2025年4月には一時86円近辺の安値水準まで下落しています。

また、2025年の豪ドル円相場を振り返ると、52週MAとの関係が密接であることが伺えます。2024年後半以降、豪ドル円は下落局面でたびたび52週MAを下回り、2025年4月の安値局面でも大きく割り込んでいました

その後の反発で一時52週MAを上回ったものの、7~8月には再び下回る場面が見られ、長期トレンドの不安定さを示していました。

しかし、10月以降の急騰によって豪ドル円は再度52週MAを上回り、12月時点では明確に上回った水準で推移しており、下落トレンドが終了し上昇トレンドへ転換した可能性が伺えます。

これらの点から、2026年は上がりすぎの修正のために、しばらくは下落トレンドが継続される可能性が高いと考えられるでしょう。

豪ドル相場の鍵はアメリカとオーストラリアの利下げ

2026年の豪ドル相場を予想していく中で重要になるのが、アメリカとオーストラリアの金融政策です。

アメリカではインフレが鈍化傾向にあることを受けて、利下げに転じました。ドナルド・トランプ大統領のドル安思考もあり、利上げ政策が展開される可能性は低いと考えられます。

一方、オーストラリアではアメリカよりもインフレの鈍化傾向が遅れています。2025年8月12日には、政策金利が3.85%から3.60%に引き下げられました。

RBA(オーストラリア準備銀行)は、今後の政策金利について基調インフレの低下が進み、インフレ率が持続して目標圏内に戻ることを確認するまで金融政策引き締めを継続するとしています。

混迷する世界情勢によっては、オーストラリアのCPIやGDPが予想とかけ離れる可能性も十分あり得ます。いずれにせよ、2026年もインフレ動向や各国の金融政策に注目していく必要があるでしょう。

2026年2月現在、オーストラリア準備銀行(RBA)は政策金利を3.60%としています。なお、現在の市場では利上げ期待が後退しており、売り圧力がかかってくると予想されます。

オーストラリアの経済状況は安定している?

2026年現在、オーストラリア経済は景気の勢いが低下していると考えられます。

現在のオーストラリアは、物価高(インフレ)と金利高の長期化に直面しています。中央銀行(RBA)は物価を抑えるために金利を上げる引き締め政策を続けていますが、この金利の高さが国内消費や企業の投資に負担を与えています。

また、オーストラリア最大の輸出相手国である中国の経済状況の低迷も影響し、輸出が鈍化しているのも景気の勢いが低下している原因です。中国経済が弱いとオーストラリアから輸出される鉱物資源や農産物の需要が減り、外需が伸び悩むこととなってしまいます。

一方で、政府の電力料金への補助金や所得税の減税などが功を奏し、物価上昇が落ち着き、消費者の購買力が改善されつつある点にも注意が必要です。ただし、家計消費は2四半期連続で減少しており、内需の力強さには欠けていると言わざるを得ません。

こうした中、足元の景気を支えているのが公共投資です。特に建設業や金融サービス業は堅調に推移していますが、環境関連産業や輸送業は低迷が続いており、業種ごとにばらつきが見られます。

そこで、注目を集めるのはやはり中央銀行(RBA)の動向でしょう。足元では金利を引き下げる可能性もありますが、インフレ率が依然として高いため、そのタイミングについては慎重な判断が求められることになりそうです。

豪ドル相場と中国経済の関係

豪ドル相場を見ていくなら、中国経済を把握しておくことは非常に重要です。

中国は、オーストラリアにおける輸出・輸入割合が最も多い国となっています。実際、2005年から2025年にかけては、中国とオーストラリアの経済関係に相関性があることを確認できます。

なお、以前は豪ドル相場におけるチャイナリスクが非常に大きいことで知られていましたが、近年は外交関係の正常化・鉄鉱石価格の上昇によりチャイナリスクが後退しつつあります。

このように、豪ドル相場はオーストラリア経済の安定、鉄鉱石をはじめとしたコモディティ価格の上昇によって、安定が見込まれそうです。

現在も様々な世界情勢のリスクが残されていますが、地政学的に見ても豪ドル相場は安定しており、5年後・10年後も比較的低リスクな通貨であると言えるでしょう。

2026年2月現在、中国の景気は低迷しており、先行きは不透明とされています。オーストラリアは今もなお中国と強い交易関係を結んでいるため、中国経済の影響を受けて売り圧力がかかる可能性を理解しておきましょう。

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2026年の豪ドルの見通しは?【まとめ】

2026年の豪ドルは緩やかな下降トレンドにあると考えられますが、中国の景気動向を受けて相場が大きく変動する可能性もあります。

また、2026年には政府の支援策による内需拡大・景気支えが期待されます。中央銀行がタカ派的な姿勢を維持しているため、経済状況によっては利上げに積極的な姿勢を取るかもしれない点に注意しておきましょう。

なお、2026年のオーストラリア経済は中国経済の低迷を受けて、かなり不安定な動きになる可能性も考えられます。定期的に経済ニュースをチェックすることで、リスク管理を徹底していきましょう。

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