FXのトレードスタイルは様々ありますが、その中でも代表的なものの1つとしてスイングトレードが挙げられます。
スイングトレードとは、数日から数週間にかけて売買を行う中期のトレードスタイルのことです。1日に10回以上の取引を行うスキャルピングやデイトレードとは異なり、1回の取引で大きな利益を狙っていくのが特徴です。
しかし、スイングトレードは1回で大きな利益を狙える分、損失額も大きくなってしまうというデメリットがあります。そのため、「勝てない」「難しい」と感じてしまう方もいるのです。
今回は、そんなスイングトレードの特徴や利益を狙うために知っておきたい最強のコツ、注意点などをまとめて解説していきます。
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FXのスイングトレードはどんな手法？
まず初めに、そもそもスイングトレードとはどんな手法を指すのか確認していきましょう！
- スイングトレードの特徴
- スイングトレードと他のトレードスタイルの違い
それぞれ順番に解説していきます。
FXのスイングトレードの特徴
スイングトレードとは、ポジションを数日から数週間程度保有するトレードスタイルのことを指します。
FXの手法としてはスキャルピングやデイトレードがありますが、それらとは異なり中期間ポジションを保有し続けるのが特徴です。
1回の取引で大きな値幅を狙うことになるため、取引機会はそこまで多くありません。また、チャート分析のために割く時間もそれほど多くないため、1日中チャートの前に張り付く必要がないというメリットがあります。
一方で、スイングトレードは短期間の取引に比べるとリスクが高いというデメリットもあります。1回の利益が大きい分、発生する損失も大きくなってしまう点に注意が必要です。
FXのスイングトレードと他の手法の違い
FXでは、スイングトレードの他にスキャルピング・デイトレード・ポジショントレードという3つのトレードスタイルが存在します。
各トレードスタイルの特徴は以下の通りです。
| トレードスタイル | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
|---|---|---|---|---|
| ポジション保有期間 | 数秒から数分 | 数時間から1日 | 数日から数週間 | 数週間から数ヶ月 |
| 使用チャート | 1分足～15分足 | 5分足～日足 | 1時間足～週足 | 日足～月足 |
| 主なメリット | 翌日へのポジションの持ち越しがない | 翌日へのポジションの持ち越しがない | 一度に狙える利益が大きい | 相場に張り付かなくて良い |
| 主なデメリット | スプレッドのコストがかかる | 1日に何度も相場をチェックしなければならない | 1回の取引におけるリスクが大きい | 取引チャンスは少ない |
どのトレードスタイルにもメリット・デメリットがあり、各トレーダーに合うものも異なります。
どのトレードスタイルが自分に合っているかは試してみないと分からないため、デモ口座などを利用して各トレードスタイルを体験してみてくださいね！
なお、各手法の特徴について詳しく知りたい場合は、「FX手法ランキング」をご覧ください。
FXのスイングトレード最強の方法とは
スイングトレードはメリットの多いトレードスタイルですが、稼ぐためにはそれに最適な時間足や通貨ペアなどを使用する必要があります。
ここからは、各項目に分けてスイングトレードに適した方法を詳しく見ていきましょう。
FXのスイングトレードに最適な時間足
スイングトレードはポジションの保有期間が比較的長いため、中長期のトレンド方向を分析する必要があります。
こういった場合に最適な時間足として挙げられるのが、日足・週足・月足の3種類です。
ただし、これら3つだけでは最適なエントリータイミングを把握できません。
上記で挙げた時間足を使用して中長期のトレンド方向を分析したら、1時間足や4時間足などを使用して値幅が稼げそうなエントリーのタイミングを探っていきましょう。
このように、スイングトレードは中長期のトレンド方向を分析し、下位時間軸でエントリーのタイミングを測っていくものになります。特に、4時間足であればダマシに遭うリスクも低いので、ぜひ活用してみてくださいね。
FXのスイングトレードに最適な通貨ペア
スイングトレードをする際には、できるだけ値動きが安定したメジャー通貨ペアを選択することが重要です。
ボラティリティが大きい通貨ペアは一撃で大きな利益を狙うことができるため、確かに魅力的です。しかし、そういったマイナーな通貨ペアは値動きが安定せず、テクニカル分析が機能しにくくなってしまいます。
一方、ドル円などのメジャー通貨ペアはボラティリティが適度にありながらも、値動きが安定しています。そのため、市場の分析がしやすく、トレンドを把握しやすい傾向にあるのです。
また、スイングトレードは中長期の取引ということもあり、スワップによる損益が発生します。この時、マイナススワップが発生すると損失が発生する可能性もあるため、スワップポイントの影響が小さいものを選んでくださいね！
FXのスイングトレードに最適な損切りの目安
スイングトレードは、事前にしっかりと損切りのラインや取引数量を決めておくことで、ある程度の損失を防ぐことができるトレードスタイルです。
こういった損切りの目安を決めるためには、「どこまでなら損失を許容できるのか」という許容金額を自分の中で作っておくことが必要になります。
損失許容額は「損切り幅×取引数量」で求められます。許容額に収まるように損切り幅や取引数量を調整し、想定していなかった損失が発生しないようにしていきましょう！
FXのスイングトレードに最適なレバレッジ
スイングトレードをする際は、低レバレッジで運用することが大切です。
スイングトレードはポジション保有期間が長いという性質上、相場の急変動に直面する可能性が非常に高くなります。この時、レバレッジが高いと相場の変動に耐え切れず、大きな損失が発生してしまうことがあるのです。
国内のFX会社の場合、最大レバレッジは25倍に統一されていますが、スイングトレードをするなら最大でも10倍程度に留めておくと安心です。
無理のない範囲でレバレッジをかけ、リスクをコントロールできるように心がけていきましょう。
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FXのスイングトレードのメリット
スイングトレードは注意しなければならない点も多いですが、それを上回るメリットがあるトレードスタイルです。ここからは、そんなスイングトレードのメリットを2つに絞って紹介していきます。
- 1日中チャートに張り付かなくて良い
- 1回の取引の利益が大きい
それぞれ順番に確認していきましょう！
1日中チャートに張り付かなくて良い
1つ目は「1日中チャートに張り付かなくて良い」という点です。
短期間ポジションを保有するスキャルピングは人気が高いトレードスタイルですが、利益を上げるために1日中チャートに張り付いて取引しなければならないというデメリットがあります。
一方、スイングトレードであればポジションを最大数週間保有するので、チャートをずっと見張る必要もありません。日中は仕事や家事で忙しいという方も、スイングトレードであれば気軽にFXを始めることができますよ！
1回の取引の利益が大きい
2つ目は「1回の取引の利益が大きい」という点です。
スイングトレードは、短期間ポジションを保有するスキャルピングやデイトレードとは異なり、1回の取引で大きな値幅を狙います。そのため、取引に成功した場合の利益が非常に大きいのです。
また、FXでは大局で発生したトレンドは継続しやすいという特徴があるため、スイングトレードは損小利大の取引がしやすいと言われています。
取引頻度が少ない分、スプレッドによるコストもあまりかからないので、できるだけお得に取引したい方にはスイングトレードがおすすめですよ！
FXのスイングトレードのデメリット
一見良いこと尽くめに思えるスイングトレードですが、もちろんデメリットも存在します。ここからは、スイングトレードをするなら知っておくべきデメリットや「難しい」「勝てない」と言われる理由を2つご紹介していきます。
- 短期的な目線だと利益が得られない
- 急激な相場変動に直面するリスクがある
それぞれ順番に確認していきましょう！
短期的な目線だと利益が得られない
1つ目は「短期的な目線だと利益が得られない」という点です。
スイングトレードは数日から数週間ポジションを保有するという性質上、長期的なトレンドで売買タイミングを判断する必要があります。
長期間のトレンドでは稀に逆行トレンドが発生し、一時的に損失が出る場合があります。この時、急いで損切りをしてしまうと、利益を得ることなく取引が終わってしまうのです。
このことから、スイングトレードは「勝てない」「難しい」と言われることがよくあります。まずは長期的な目線で取引し、その上で損切りラインや資金などの取引ルールをしっかり決めるようにすることが大切です。
もちろん、損切りは資金管理をする上で欠かせないものです。しかし、スイングトレードの場合は一時的な逆行トレンドが発生することを考慮して取引するように注意してくださいね。
急激な相場変動に直面するリスクがある
2つ目は「急激な相場変動に直面するリスクがある」という点です。
スイングトレードは長期間ポジションを保有するため、その間に要人の発言などによる急激な相場変動に直面するリスクがあります。こういった変動にうまく対応するためには、逆指値注文を入れておくのが有効です。
逆指値注文では、あらかじめ設定しておいた価格まで変動した場合、自動的に損切りが行われます。想定以上の損失を出さないためにも必ず逆指値注文を入れておくようにしてくださいね！
なお、スイングトレードをするならGMOクリック証券がおすすめです。全部で38種類のテクニカル指標が使えるので、相場を分析しながらコツコツ利益を積み重ねていくことができますよ！
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FXスイングトレードで勝てない・難しい理由と解決法
スイングトレードはメリットの多い取引手法ですが、「勝てない」「難しい」と感じるトレーダーも多くいます。ここからは、FXのスイングトレードで勝てない・難しいと感じる理由やその解決方法を確認していきましょう！
- トレンドに逆らった取引をしていないか
- 損切りラインが適切であるか
- テクニカル分析を行っているか
それぞれ順番に解説していきます。
トレンドに逆らった取引をしていないか
1つ目は「トレンドに逆らった取引をしていないか」という点です。
為替市場では、価格が上昇・下落し続けるトレンド相場と、方向感がなく一定の値幅を往復するレンジ相場の2つがあります。
このうち、スイングトレードで利益を狙うためには、トレンドに乗ることが欠かせません。
仮に上昇トレンドが発生している場合、売りポジションを保有してしまっては利益を出すことは難しくなってしまいます。
上昇トレンドの場合は買いポジション、下落トレンドの場合は売りポジションを保有することで、利益をしっかりと伸ばしていきましょう。
なお、レンジ相場が発生している場合はスイングトレードをすることはおすすめしません。レンジから上昇・下落トレンドに移行した際は大きな価格変動が起こるため、大きな損失にも繋がりかねないのです。
まずはトレンドをしっかりと見極め、それに乗って取引してみてくださいね。
損切りラインが適切であるか
2つ目は「損切りラインが適切であるか」という点です。
トレーダーの多くは、大きな損失を恐れて損切りラインを短く設定します。もちろん、損失を抑える意識は大切ですが、損切りラインが適切でなければ余計に損失も大きくなる点には注意しなければなりません。
スイングトレードは長期的な利益を狙っていくトレードスタイルです。
短期間の利益・損失ばかりを見るのではなく、長期的な利益を見据えた取引計画を立てていきましょう！
テクニカル分析を行っているか
3つ目は「テクニカル分析を行っているか」という点です。
スイングトレードに限らず、FXで取引をするならば市場の分析は欠かせません。
何となくエントリーし、何となく売買を繰り返していても利益を得ることは難しいでしょう。スイングトレードはトレンドに乗ることが利益に直結する手法でもあるため、市場分析をしなければなおさら勝てなくなってしまいます。
まずは、資金管理を徹底したうえで取引ルールを決め、その上でテクニカル分析をしていきましょう。
ギャンブルトレードをしないためにも、「取引の計画を立てる→テクニカル分析をする→取引する→取引の振り返りをする」というサイクルを意識してみてくださいね！
なお、FXの資金管理についてもっと詳しく知りたい方は、「FXは資金管理だけで勝てる？」をご覧ください。どのように資金管理をしていくべきかのコツも紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね。
FXのスイングトレードのコツ・始め方
スイングトレードで稼ぐためには、いくつかコツがあります。今回はできるだけ損失を避けつつ、堅実に利益を狙っていくためのコツ・始め方を3つ確認していきましょう。
- 順張りの取引をする
- ファンダメンタルズを定期的に確認する
- ルールに沿って取引する
それぞれ順番に解説していきます。
順張りの取引をする
1つ目は「順張りの取引をする」ことです。
基本的に、スイングトレードでは「上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売り」の順張りでポジションを保有します。大局で発生するトレンドにしっかり乗って利益を育てていきましょう。
なお、順張りで取引をするなら「押し目買い・戻り売り」を意識しておくと良いでしょう。一時的に価格が上下するタイミングでエントリーすれば、より安い価格で買い、より高い価格で売ることができますよ。
ファンダメンタルズを定期的に確認する
2つ目は「ファンダメンタルズを定期的に確認する」ことです。
ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)とは、国や企業などの経済状況を表す指標です。ファンダメンタルズによって為替も値動きするため、FXをするなら定期的な確認が必要不可欠となっています。
また、スイングトレードは短期取引に比べて、ファンダメンタルズの影響を受けやすい取引スタイルです。ファンダメンタルズの確認・値動きの予測ができれば、長期的な視点で市場を把握し、損失を防ぐことができますよ！
ルールに沿って取引する
3つ目は「ルールに沿って取引する」ことです。
スイングトレードに限らず、FXで取引する際にはルールに沿った取引をすることが非常に重要です。取引ルールがあいまいであったり、ルールを守らずに取引していたりすると、思わぬ損失が発生してしまうことがあります。
FXの世界で100%勝てる方法はありません。そのため、FXで成功するためには長期的な目線で見て自分の資産が増えているのか、減っているのかを確認する必要があるのです。
まずは、エントリー・決済のタイミング、損切りラインの基準を決め、それに沿って取引できるようにしていきましょう！
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FXでスイングトレードは難しい？勝つための注意点
スイングトレードで成功するためには、事前に知っておくべき2つの注意点があります。ここからは、各注意点について詳しく見ていきましょう。
- 損切り幅はできるだけ小さくする
- 経済指標の日程を把握しておく
それぞれ順番に解説していきます。
損切り幅はできるだけ小さくする
1つ目は「損切り幅はできるだけ小さくする」ということです。
スイングトレードは大きな利益を狙える取引スタイルですが、相場の変動によっては損失を抱えてしまう場合もあります。この時、トータル収支をプラスにするためには、損切り幅をできるだけ小さく設定する必要があるのです。
「どこで利確/損切りするのか」というラインを取引前にしっかりと決めておけば、損小利大の取引を実現できます。自分の資産を守るためにも、損切りのラインをしっかりと決め、できるだけ損失を小さくさせていきましょう！
経済指標の日程を把握しておく
2つ目は「経済指標の日程を把握しておく」ということです。
FXは要人の発言はもちろん、各国の経済指標の結果によって相場が大きく変動します。そして、スイングトレードは相場変動の影響を大きく受ける取引です。
スイングトレードで予期せぬ損失の発生を防ぐためには、重要な経済指標が発表される時期のエントリーを控えたり、経済指標の発表前に決済したりすることが大切です。
大きな損失が発生しかねないリスクを避けるためにも、取引の前は経済指標の日程を把握しておきましょう！
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FXのスイングトレードに関する質問・回答
FXのスイングトレードとは？【まとめ】
FXのスイングトレードは、最大数週間のポジションを保有して大きな利益を狙える魅力的なトレードスタイルです。
スキャルピングのように長時間チャートに張り付かなくて良いため、日中忙しい方や相場に縛られずに取引したい方にもおすすめのトレードスタイルと言われています。
ただし、スイングトレードで利益を狙うためには、ファンダメンタルズ分析の徹底や適切な取引ルールが欠かせません。まずは損小利大の取引を心がけ、安定した利益を出せるように経験を積んでいきましょう！
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